FIFAランキングとELOレーティング

今でも「FIFAランキングは役に立たない、いいかげん」と言う書き込みを見ることがある。

昔は確かにFIFAランキングは実態に合わなかったが、現在のFIFAランキングは、かなり強さの実情に沿ったランキングになっている、と考えている。

FIFAランキングの歴史を軽く振り返る。

  • 1993年から開始
  • 算出方法は3回変わっている
    • (1993~1998)
      • 対戦相手のレベルに関係なく勝てば3点、引き分ければ1点のポイントが与えられ、その累積でランキング決定
    • (1999~2006)
      • 過去96か月間の国際Aマッチが対象、12カ月ごとに区切り、その中の7試合をそれぞれポイント対象にし、試合の重要度や大陸係数が加わった
    • (2006~2018)
      • 過去96カ月のすべての国際Aマッチが対象になる、要素に試合の重要度や、対戦国の強さが加わる
    • (2018~)
      • Eloレーティングの考えを取り入れる

こう見ると、最初のFIFAランキングがいい加減なのは一目瞭然だが、何年かに一度のタイミングで見直し、改善していることが分かる。

2018年8月以降のFIFAランキングは、Eloレーティングの考えを取り入れ、かなり信頼に足るものとなっているように見える。

例えば、サッカーワールドカップのグループ分けは、近年はFIFAランキングによりポット分けされており、2018年のFIFAランキングの算出方針が変わってから、グループリーグにいわゆる「死の組」が出てこないようになっている。

2018年大会も、2022年大会も、グループ分けがそんなに偏っていないように見えた人は多いと思う。


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