「Jリーグの審判は下手」「誤審が多い」と言われるが、果たしてそうなのか?
まず、私見を述べると、Jリーグの審判は、下手ではないし、少なくとも不正や、どちらかのチームへの偏重判定を意識して行うことはしない。
彼らがアジアの大会に出る時は、概して正確で安定した笛が吹かれる。
また、他のリーグで言うと、例えばイングランドプレミアリーグの審判も批判されているが、Jリーグにきて審判をしたら、上手いと評価される。
これは一体、どういうことなのか?
サッカー経験者ならわかると思うが、プレイヤーとしての自分と同レベルの試合なら、ジャッジは安定して対応できる。
そこからレベルが上がり、普段自分が見慣れていないレベルになると、とたんに安定したジャッジは難しくなる。
自分で対応可能なプレースピード・強度・プレーの予測であれば対応でき、そこから超えてしまうと対応できない、ただそれだけだと思われる。
で、Jリーグだったり、イングランドプレミアリーグだったりは、審判が対応可能なスピード・強度・レベルを超えてしまっている可能性が高そう。
では、解決策は?
日本サッカー協会ではなく、Jリーグが自分事として、審判のレベルを上げに行くことが求められると考える。
以前、Daznの「Jリーグジャッジリプレイ」で、深野さんが、『女子ワールドカップの際、事前に審判合宿をして、参加する審判のレベルを上げ、判定を揃えていた』と仰っていた。
同じように、Jリーグが、リーグの施策として、審判のレベルを上げに行くべき、というのが、私の意見。
例えば
- 審判が日本サッカー協会ではなく、Jリーグのチームに所属する
- チームの強化と共に、審判の強化も行う
- 日常的にスピード・強度の高い環境で練習することにより、審判のレベルも向上させる
- もちろん、所属チームの試合の担当はしない
という方法はどうか。
現状は、審判の強化は、日本サッカー協会が担当されているようだが、レベルの高いサッカーの試合の中でのトレーニングを提供できているかどうかは疑問。
今の世の中、VARがあるため、特定チームの利益を優先させるのは難しく、審判の日常的なトレーニングをチームで行う方が、メリットがあると思われる。
2010年と昔の記事だが、木崎さんもこちらで、そう言った提言をされている。
あとは、審判の裾野を広げるのも大事。
審判批判ばかりやっていて、審判に対するイメージを悪くすればするほど、審判になりたがる人がいなくなる。
結果的に、長い目で見て、審判のレベルが落ちていく。
審判を批判するだけではなく、審判を褒める、審判のイメージを上げていくのも大事。
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